第94章

ユゴスは彼女の言葉を聞いても、完全には気を抜かなかった。まだ自分たちを狙った何かの可能性は残っている。あとは、ほかの連中が戻ってきてどんな情報を持ち帰るか――それ次第だ。

アリシアが席を立つ。

「向こうがいつ戻るか分からないし、先に資料を当たっておこう」

今日は図書館で集合する約束だった。地図の検討だけでなく、関連資料を調べるのも目的のひとつである。任務の抽選で、見たことも聞いたこともない魔獣や魔法植物が出てきたら――その時点で詰む。

もちろんアリシア自身は、そういう事態になってもどうにかできる自信はある。だが試練は彼女ひとりのものではない。むしろ必要なのは、ほかの面々が自力で身につ...

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